東京工業大学入学式英語祝辞と慶應義塾大学入学式祝辞について 英会話学習No.4-2 (英会話あぜりあ JR津田沼・京成津田沼・西船橋・佐倉)

こんにちは。あぜりあラングエージスクールです。国立大学東京工業大学(東京都目黒区)での4月4日入学式で、三島良直学長が式辞の全文を英語でスピーチされたことが、大きくニュースになっております。東京工業大学といえば、世界トップレベルの研究が行われていることで有名ですが、この4月より大学学部と大学院を統一した「学院」制が敷かれることでも話題になっております。

学長の祝辞スピーチ冒頭は、

「The Tokyo tech community is pleased to welcome new students」

(皆さんの本学への入学を歓迎します)と、始まったそうです。

東京工業大学の発表では、学生に国際的な舞台での活躍を目指してほしいという思いを込めたメッセージであったとのことです。同大学では初の試みであったとのことである。「在学中に1回は海外経験をしてほしい」「皆さんの将来の舞台は世界。ぜひ挑戦して下さい」などと呼びかけたとのことでした。三島学長は材料工学の研究者で米国留学の経験があり2012年まで副学長として国際事業を担った権威であるそうです。今春の同大の新入生は約1100人であり、今後留学にも興味を持った学生が多かったのではないかと思われます。この背景には、文部科学省のスーパーグローバル大学事業の関係があります。3月号のマンスリーに記載させて頂きましたが、優秀な学生確保と生き残りをかけて、スーパーグローバル大学(SGU)認定校として国から莫大な補助金確保の為に、必死に海外協定校の増設と学生・教員留学斡旋を行っております。裏を返しますと、今後国際競争力のない高等教育機関は、更に厳しい学校経営・学生サービスが予想されます。
第18代慶應義塾長である清家篤塾長も、入学式英語スピーチを取り入れていらっしゃいました。下記に記載されてはいませんが、著者を含め大学院生へのメッセージとして、大学院生活を社会で過ごすことなく他の方より数年間機会損を選択することになり、失われた時間を取り戻すためには余計に研究に没頭し社会で活躍することが求められるとのことでした。

入学式から新入生にはっぱをかけ様々なバックグラウンドを持ち集結した塾生に切磋琢磨するよう強烈に刺激を頂いたことが、感動的で印象的でしたのでこちらに記載させて頂きます。(以下入学式スピーチ抜粋)

「新入生の皆さん御入学まことにおめでとうございます。慶應義塾を代表して,皆さんを歓迎いたします。また御家族の方々にも心からお祝いを申し上げたいと思います。

さて今日から皆さんは慶應義塾の一員です。ここで一員というのには意味があります。それは、皆さんは慶應義塾のお客さんではないということです。しばらく前に大学改革などを語るとき,学生の「顧客満足」ということが言われたことがあります。学生を顧客,お客さんになぞらえて,その満足する授業や就職支援をすべきということです。私はその趣旨は分かりましたが,「顧客」という言い方には違和感を持ちました。それは私たちにとって,学生は授業料分のサービスを提供して満足してもらえばよい顧客,すなわちお客さんではないと考えているからです。私たちにとって学生は,充実した学生生活を送って卒業してもらうことはもちろんですが,卒業後もどうしているだろうかと心配になる存在です。私たちの教育の成果は,皆さん一人一人が最終的に慶應義塾に行ってよかったと思って人生を終えてくれるかどうかに,かかっていると考えています。皆さんは顧客ではなく,私たちにとって,とても大切な後輩なのです。
大切な後輩にはその長い人生をより良く生きるために必要な力を養ってほしいと願っています。その力とは結局,自分の頭で考える力だと思います。
新しい状況を自らの頭で理解し,その理解にもとづいて問題を解決する,すなわち自分の頭で考える能力が求められます。これは具体的には問題を見つけ,その問題がなぜ起きているのかについて自分なりの考えをまとめ,その考えが正しいかどうかを何らかの方法で確認し,その確認された考えにもとづいて問題を解決するということです。実はこれは学問の方法論,すなわちまだ誰も解答を与えていない問題を見つけ,その問題についての仮の説明,仮説を作り,その仮説が正しいかどうかを,自然科学であれば実験等によって,社会科学であれば統計等によって,あるいは人文科学であれば文献調査等によって検証して結論を導くというプロセスと同じです。

つまり自分の頭で考える力を身に付けるためには,学問をすることが何より有効なのです。そこで皆さんは,まず幅広く学問を勉強して,そうした学問を作り上げた人たちが自らの頭で考えたプロセスを追体験してください。そしてこれまでに確立された学問で分かっていることは何か,同時にまだ分かっていないことは何か,を確認してほしいと思います。
その上で皆さん自らの学問研究をしてください。皆さんの多くは卒業論文や卒業研究を提出して大学を卒業していきます。そこではテーマを選び,仮説を作り,それを検証して結論を導くという学問の方法論をしっかり踏まえた作業をします。自分の頭で考えることの学問的,体系的な経験となるでしょう。自分の頭で考える経験は,スポーツや芸術,文化などの課外活動を行うことによっても得られます。例えばスポーツ選手は次の試合に勝たねばならないという課題を持ち,そのためにはどんな技や戦術が有効かということを自分で考え,それを日々の練習で試してみて,もっとも有効な技や戦術によって試合に臨んで勝利を得るということを行っています。これは芸術系,文化系のクラブで,部員たちが技を磨いて演奏会や展覧会に臨むのも同じです。自分の頭で考える力は,皆さんが長い人生をより良く生きるために不可欠のものです。慶應義塾大学での学業や課外活動を通じて,是非ともその力を養ってほしいと思っています。
これから始まる皆さんの大学生活で,学業や課外活動を存分に行うことで,自ら考える力を養ってください。そして互いに尊敬しうる友人として高め合っていってください。改めて皆さんの御入学をお祝いし私の式辞とします。さて今日はここに海外からの新入生も参加しています。最後にその方々のために短く英語の祝辞を申し上げます。

Since there are a number of international students joining Keio today, let me make some remarks in English very briefly.
First of all, to all the new students, on behalf of Keio University, I would like to welcome you and to extend my heartfelt congratulations.
Hereafter you are members of Keio University. I mean that you are members because we don’t think of you as guests or customers, but as our partners in the Keio family. Your relationship with Keio will not be limited to the years you study here, but will last your whole life.
We will provide you with a high quality education. And we expect you too will contribute to improve the quality of our education, particularly by inspiring each other.
Yukichi Fukuzawa, the founder of Keio, emphasized the importance of learning. And he also emphasized the importance of mutual learning.
I hope that you all have a meaningful college life here at Keio. I congratulate you again and thank you all very much. Congratulations.

皆さん、本日はまことにおめでとうございました。」

本校、あぜりあラング―エージスクールからも大学・大学院受験を目指される高校生・大学生の生徒様がいらっしゃるかと思いますが、清家塾長のメッセージからご理解頂けます通り、「自分で考える力」はとても大切であり自らを高めることができます。私達スタッフ一同も、生徒様とご一緒に英語へのアプローチを切磋琢磨させて頂けましたら堪能です。あぜりあラングエージスクール教務主任勝山雄太

<引用URL>

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160404-00000018-asahi-soci

http://www.keio.ac.jp/ja/about_keio/now_and_future/speech/2012/kr7a4300000aiper.html

初心者から楽しく英会話を♪

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